2026年7月19日の広島対阪神戦で、「警告試合」が宣告されました。
試合を見ていて、警告試合になると何が変わるのか、次に死球が出たら必ず退場になるのか、気になった人も多いのではないでしょうか。
私も「両チームに注意を与える制度」という程度の認識しかなく、具体的なルールまではよく分かっていませんでした。
調べてみると、警告試合は試合を中止させる処分ではなく、報復行為や乱闘の拡大を防ぐために審判団が宣告する措置です。
ただし、宣告後に死球が出たからといって、必ず投手と監督が退場になるわけではありません。
この記事では、警告試合とは何か、2026年7月19日の広島対阪神戦で宣告された理由、宣告後のルールを分かりやすく解説します。
警告試合とは?
警告試合とは、死球や危険なプレーなどをきっかけに両チームの対立が強まり、報復行為や乱闘が起こる可能性があると審判団が判断したときに宣告される措置です。
簡単にいうと、審判団が両チームに対して「これ以上、危険な行為や報復と受け取られる行為を続けないように」と警告するものです。
警告試合になっても、原則として試合はそのまま続きます。
点数が取り消されたり、どちらかのチームが自動的に負けになったりする制度ではありません。
警告試合は、報復や乱闘を未然に防ぎ、試合を安全に続けるための抑止措置と考えると分かりやすいでしょう。
なぜ広島対阪神戦が警告試合になった?
2026年7月19日にマツダスタジアムで行われた広島対阪神戦では、8回表に警告試合が宣告されました。
2-2の同点で迎えた8回、阪神の佐藤輝明選手が2点二塁打を放ち、阪神が4-2と勝ち越しました。
その直後、広島のハーン投手が投じた154キロのボールが、阪神の大山悠輔選手に当たり死球となりました。
阪神側の選手や首脳陣がベンチを出ると、広島側の選手や首脳陣もグラウンドへ出て、本塁付近に両軍が集まりました。
大きな乱闘には発展せず、藤川球児監督と新井貴浩監督らが場を鎮めました。
その後、責任審判が警告試合を宣告しました。
死球が一度出ただけで警告試合になるの?
死球が一度出ただけで、必ず警告試合になるわけではありません。
審判団は、その死球だけでなく、試合全体の流れや両チームの雰囲気、直前までのプレーなどを含めて判断します。
今回のカードでは、7月17日に阪神の前川右京選手が死球を受けて右肩甲骨を骨折していました。
7月18日の試合でも、佐藤輝明選手の胸元付近への投球や、その後の広島・小園海斗選手への死球があり、両チームの間に緊張感が高まっていました。
7月19日に大山選手への死球が起き、両軍がグラウンドへ出たことで、審判団がこれ以上の対立を防ぐ必要があると判断したと考えられます。
ただし、ハーン投手が故意に大山選手へボールを当てたと確認されたわけではありません。
死球が発生した事実と、故意だったかどうかは分けて考える必要があります。
警告試合になると何が変わる?
警告試合が宣告されると、その後に危険なプレーや報復と判断される行為が起きた場合、通常より厳しく対処される可能性があります。
対象となるのは、死球だけではありません。
危険なスライディングや乱闘につながる行為なども、報復や悪質なプレーと審判員が判断すれば、退場処分の対象になる可能性があります。
警告試合は「これ以降、少しでも危険なことをしたら必ず退場」という単純な制度ではありません。
審判員が、故意性、悪質性、試合の流れなどを踏まえて判断します。
警告試合の後に死球を出すと必ず退場?
警告試合の後に死球を出しても、必ず投手が退場になるわけではありません。
警告試合については、「次に死球を出した投手と監督は自動的に退場になる」と説明されることがあります。
しかし、実際には、すべての死球が機械的に退場処分になるわけではありません。
審判員が故意性や悪質性はないと判断すれば、警告試合宣告後であっても、退場にならない場合があります。
一方で、打者を狙ったと判断される投球や、報復と見られる行為があった場合は、投手だけでなく監督も退場になる可能性があります。
つまり、警告試合の宣告後は、審判員が危険な行為に対して、より厳しく判断できる状態になるということです。
警告試合は公認野球規則に書かれている?
「警告試合」という名称の制度は、公認野球規則には明記されていません。
日本のプロ野球では、セ・リーグとパ・リーグのアグリーメントと呼ばれる申し合わせ事項に基づいて運用されていると説明されています。
ただし、公認野球規則にも、投手が打者を狙って投球する行為を禁止する規定があります。
審判員は、打者を狙った投球だと判断した場合、投手や監督を退場させたり、同じ行為を繰り返した場合に退場させる旨を警告したりできます。
警告試合は、公認野球規則とは別に、日本のプロ野球で報復や乱闘を防止するために設けられている運用と考えるとよいでしょう。
警告試合と危険球の違い
警告試合と危険球は似ているように見えますが、意味は異なります。
警告試合は、両チームの対立や試合全体の状況に対して宣告されるものです。
一方の危険球は、打者の頭部付近への投球など、特定の投球に対して投手を退場させる措置です。
警告試合は「この後の試合で報復や危険な行為を行わないように」という両チームへの警告です。
危険球は、実際に発生した危険な投球に対する処分です。
頭部付近への死球で危険球退場が宣告された後、報復行為が起こる可能性があると判断され、警告試合になる場合もあります。
警告試合と没収試合の違い
警告試合と没収試合も、まったく異なるものです。
警告試合は、基本的に試合を続行するための措置です。
選手や監督が退場になる可能性はありますが、チームがその時点で負けになるわけではありません。
没収試合は、チームが試合の続行を拒否した場合などに、審判員が一方のチームの敗戦を宣告するものです。
警告試合になったからといって、没収試合になるわけではありません。
阪神対広島戦はその後どうなった?
警告試合が宣告された後も、試合は続行されました。
大山選手は一塁へ進み、両チームの選手や首脳陣はそれぞれのベンチに戻りました。
試合は阪神が4-2で勝利しました。
警告試合は宣告されましたが、大規模な乱闘や追加の退場者が出る事態には発展しませんでした。
試合後、阪神の藤川監督は、グラウンドを離れれば前向きに進むのが野球のよさだという趣旨の発言をしています。
両チームとも、試合中は激しい感情を見せながらも、騒動を長引かせない姿勢を示しました。
警告試合で選手は罰金を科される?
警告試合が宣告されただけで、両チームや選手に自動的に罰金が科されるわけではありません。
警告試合は処罰そのものではなく、その後の報復や乱闘を防ぐための警告です。
ただし、実際に乱闘や暴力行為、審判への侮辱行為などがあった場合は、退場処分に加えて、後日、出場停止や制裁金などの処分が発表される可能性があります。
警告試合の宣告と、選手への処分は別のものです。
まとめ
警告試合とは、死球や危険なプレーをきっかけに両チームの緊張が高まり、報復行為や乱闘が起きる可能性があると審判団が判断した際に宣告される措置です。
2026年7月19日の広島対阪神戦では、8回表に広島のハーン投手が阪神の大山悠輔選手に死球を与え、両軍が本塁付近に集まった後、警告試合が宣告されました。
警告試合になっても、試合は原則として続行されます。
また、その後に死球が出たからといって、必ず投手や監督が退場になるわけではありません。
審判員が、故意性や悪質性、報復行為に当たるかどうかを判断します。
警告試合は罰則ではなく、選手の安全を守り、試合を最後まで成立させるための警告だと理解すると分かりやすいでしょう。


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