クビアカツヤカミキリという名前を見て、「どんな虫なのだろう?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
私も最初は普通のカミキリムシとの違いがよくわかりませんでした。
調べてみると、クビアカツヤカミキリはサクラやウメ、モモなどの木に被害を与える外来種で、日本では「特定外来生物」に指定されています。
結論からいうと、クビアカツヤカミキリは光沢のある黒い体と赤い胸部が特徴のカミキリムシで、幼虫が木の内部を食べることで樹木を弱らせる虫です。
特にサクラやモモなど身近な木にも被害が出るため、生息地域の広がりが注目されています。
ここから、クビアカツヤカミキリとはどんな虫なのか、見た目の特徴や、なぜ問題になっているのかをわかりやすく見ていきます。
クビアカツヤカミキリとは?
クビアカツヤカミキリは、カミキリムシの仲間です。
原産地は中国や朝鮮半島、ベトナム北部などとされています。
日本では2012年に確認され、その後、生息地域が広がりました。
2018年には、外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定されています。
名前の通り、首のように見える胸の部分が赤いことが大きな特徴です。
どんな見た目をしている?
成虫の体長は、およそ2〜4cmです。
体の大部分は光沢のある黒色ですが、胸部の一部が赤くなっています。
黒い体に赤い部分があるため、一般的なカミキリムシと比べても比較的特徴を見つけやすい虫です。
私も写真を見てみると、「クビアカ」という名前の意味がすぐにわかりました。
ただし、似た昆虫もいるため、見た目だけで判断するより自治体などが公開している写真と照らし合わせるほうが確実です。
なぜ問題になっている?
問題になるのは、成虫そのものが木の葉を食べるからではありません。
大きな被害を与えるのは幼虫です。
クビアカツヤカミキリの幼虫は木の内部に入り込み、樹木の中を食べながら成長します。
内部を食害され続けると木が弱り、被害が大きい場合には枯れてしまうこともあります。
外から見ただけでは、木の内部で被害が進んでいることに気付きにくい点も厄介です。
どんな木に被害が出る?
主に被害が確認されているのは、バラ科の樹木です。
たとえば、
- サクラ
- ウメ
- モモ
- スモモ
- ハナモモ
- アンズ
などがあります。
特にサクラは公園や道路沿い、学校、河川敷など身近な場所に多いため、被害が広がると景観にも影響します。
また、モモやウメなどの果樹に被害が出れば、農業への影響も考えられます。
サクラが狙われるのはなぜ?
クビアカツヤカミキリは、サクラを含むバラ科の樹木に産卵します。
幼虫は木の中へ入り、内部を食べながら成長します。
サクラの木は全国各地の公園や街路に数多く植えられているため、クビアカツヤカミキリが生息地域を広げると、被害が目につきやすくなります。
「桜の名所が影響を受ける可能性がある」という点も、この虫が注目される理由の一つです。
被害を受けた木にはどんな特徴がある?
クビアカツヤカミキリの被害を見つける手掛かりの一つが「フラス」です。
フラスとは、幼虫が木の中を食べた際に出る木くずやフンなどが混ざったものです。
被害を受けた木では、幹の穴や根元付近にフラスが見つかる場合があります。
一見すると木くずのようにも見えるため、知らなければ気付かないこともありそうです。
自治体では、成虫だけでなくこのフラスの有無も確認するよう案内しているところがあります。
日本ではどこまで広がっている?
クビアカツヤカミキリは、国内で初めて確認されてから生息地域を広げています。
2026年夏には岡山県や香川県でも初めて確認されました。
また福井県では、北陸地方で初となる確認も報じられています。
つまり、以前から被害が知られていた地域だけの問題ではなく、新しい地域へ広がっている状況です。
私が調べていて特に気になったのも、この生息範囲の広がりでした。
特定外来生物とは?
クビアカツヤカミキリは2018年に「特定外来生物」に指定されています。
特定外来生物とは、日本の生態系や農林水産業などに被害を及ぼす、または及ぼすおそれがある外来生物のうち、法律で指定された生物です。
そのためクビアカツヤカミキリは、自由に飼育したり、生きたまま別の場所へ運んだりすることは原則としてできません。
「珍しい虫だから持ち帰ってみよう」と考えないことが重要です。
見つけたらどうすればいい?
クビアカツヤカミキリの対応方法は、自治体によって案内が異なる場合があります。
そのため、自宅の庭や公園などで疑わしい虫や被害木を見つけた場合は、まず地域の自治体が公開している情報を確認するのがわかりやすいでしょう。
自治体によっては、写真や発見場所などの情報提供を受け付けています。
自分だけで判断して遠くへ運んだり、むやみに保管したりするのは避けたほうがよいでしょう。
クビアカツヤカミキリについてまとめ
クビアカツヤカミキリは、黒い体と赤い胸部が特徴的なカミキリムシです。
中国や朝鮮半島などが原産の外来種で、日本では2012年に確認されました。
幼虫がサクラやウメ、モモなどの木の内部を食べるため、木が弱ったり枯れたりする被害が問題になっています。
また2018年には特定外来生物に指定されました。
私が調べてみて特に印象に残ったのは、街路樹のサクラだけでなく、身近な庭木や果樹にも関係する可能性があることでした。
黒い体と赤い胸部の成虫だけでなく、木の根元などに出るフラスも被害を知る手掛かりになります。
身近なサクラや果樹を見るときに、「こういう外来生物がいる」と知っておくだけでも、早く気付くきっかけになりそうです。


コメント