夕飯の献立が決まらない夕方がつらくなった理由
40代になってから、夕方の台所に立つ時間が、以前よりずっと重たく感じるようになりました。
朝から家のことをして、家族の予定を気にして、細々した用事を片づけていると、夕方にはもう頭の中がいっぱいです。
それでも時間になると、当たり前のように「夕飯を作らなきゃ」と思う。
冷蔵庫を開けると、豚肉もある。
卵もある。
キャベツも半分残っている。
豆腐もある。
何もないわけではないんです。
でも、そこからが動けませんでした。
食材はあるのに、料理名が浮かばない。
豚肉とキャベツで何を作る?
炒め物?
でも昨日も炒め物だった気がする。
卵を使えば何かできそうだけど、何にすれば夕飯らしくなるんだろう。
副菜も作ったほうがいいかな。
汁物もあったほうがいいよね。
そんなふうに考えているうちに、気づけば10分、15分と過ぎていきます。
夕飯の献立を考える負担は料理よりも決めることにある
家族に「今日、何食べたい?」と聞いても、返ってくるのはだいたい「何でもいい」。
悪気がないのは分かっています。
でも、その「何でもいい」が、私には少しつらく感じることがありました。
何でもいいなら決めてほしい。
何でもいいと言われても、結局作るのは私で、冷蔵庫の中身と栄養と家族の好みを考えて、ちょうどよくまとめるのも私。
そう思うと、夕飯そのものよりも、献立を決めるところで疲れてしまっていました。
手抜きをしたいわけではないんです。
家族にはちゃんと食べてほしいし、できれば「おいしい」と思ってほしい。
でも、毎日毎日ゼロから考えるのが本当にしんどい。
作り置きや週末のまとめ買いも、できる人はすごいなと思うけれど、私はそこまで完璧にはできませんでした。
やろうとすると、今度はその計画を立てること自体が負担になってしまうからです。
夕飯は主菜1品と具だくさん汁物でいいと決めた
そんなときに、私が試してみたのが「夕飯は主菜1品+具だくさん汁物+ごはんで合格」と決めることでした。
最初は、これで本当にいいのかなと思いました。
副菜がないと寂しいんじゃないか、品数が少ないと思われないかな、と少し気になりました。
でも考えてみると、具だくさんの味噌汁やスープに野菜、きのこ、豆腐、卵などを入れれば、それだけで副菜の役割も少し果たしてくれます。
主菜に肉か魚を使って、ごはんがあれば、夕飯としては十分成り立つ。
そう自分に言い聞かせるのではなく、最初から「この形なら合格」と決めてしまうことにしました。
献立が決まらない日は味つけから選ぶ
もうひとつ取り入れたのが、「味つけルーレット」です。
冷蔵庫の食材から料理名を考えるのではなく、先に味つけを決めるようにしました。
しょうゆとみりんの甘辛系、味噌系、鶏ガラとごま油の中華系、めんつゆ系、塩こしょうとバターの洋風系。
この5つだけを頭の中に置いておいて、夕方に迷ったら「今日は何番にしよう」と選ぶだけにしました。
これが、思った以上にラクでした。
同じ食材でも夕飯の味つけを変えれば飽きにくい
たとえば豚肉とキャベツがある日。
以前なら、豚肉、キャベツ、卵、豆腐……と食材を見ながら、何を作るか考え込んでいました。
でも今は、まず「今日は中華系にしよう」と決めます。
そうすると、豚肉とキャベツをごま油で炒めて、鶏ガラとしょうゆで味をつければいい。
卵と豆腐はスープに入れればいい。
料理名をきれいにつけなくても、「豚キャベツの中華炒め」と「卵豆腐スープ」で夕飯になります。
別の日に同じ豚肉とキャベツがあっても、「今日は味噌系」と決めれば、豚キャベツの味噌炒めになります。
汁物も味噌汁でいい。
めんつゆ系の日なら、豚肉とキャベツを煮て卵でとじて、丼にしてしまうこともあります。
同じような食材でも、味つけを変えるだけで、家族から見るとそこまで同じメニューには感じにくいようでした。
主菜と具だくさん汁物の型で夕方の迷いが減った
何より変わったのは、夕方に冷蔵庫の前で固まる時間が減ったことです。
以前は「何を作ろう」と考え始めていましたが、今は「今日は型でいこう」「味つけはどれにしよう」と考えるだけです。
主菜、具だくさん汁物、ごはん。
この3つでいいと決めているので、副菜まで無理に考えなくてよくなりました。
気力がある日は冷奴やトマトを足します。
でも、ない日は足さなくてもいい。
そこを自分に許せるようになったのは、思っていた以上に大きな変化でした。
夕飯の品数が少なくても家族の反応は意外と普通だった
家族の反応も、意外と普通でした。
というより、私が気にしていたほど、品数のことを細かく見ていなかったのかもしれません。
具だくさんの汁物があると、食卓に温かさが出ますし、主菜がしっかりしていれば満足感もあります。
むしろ、私が夕方にイライラしながら作る日より、少し気持ちに余裕を持って出せる日のほうが、食卓の雰囲気はよくなった気がします。
もちろん、毎日きれいに回せるわけではありません。
疲れすぎていて、冷凍食品を足す日もあります。
お惣菜に助けてもらう日もあります。
でも、それも「主菜+汁物+ごはん」の型に入れてしまえば、罪悪感が少し軽くなります。
買ってきた唐揚げを主菜にして、冷蔵庫の残り野菜で味噌汁を作る。
それだけで、ちゃんと夕飯になります。
完璧な献立表より夕方に使えるゆるい仕組みが続きやすい
この方法のいいところは、完璧な準備がいらないことです。
週末に何時間も作り置きしなくてもいいし、献立表をびっしり書かなくてもいい。
夕方の疲れた自分でも使えるくらい、ゆるい仕組みだから続いています。
献立に悩んでいた頃の私は、毎日ちゃんとしようとして、かえって動けなくなっていました。
でも今は、「ちゃんと」の中身を少し変えました。
品数を増やすことではなく、家にあるもので温かいものを出せたら十分。
家族が食べて、お腹が満たされて、私も必要以上に消耗しない。
それが、今の私にとってのちょうどいい夕飯です。
夕飯の献立が決まらない人はまず型を決めてみる
もし同じように、夕方になるたびに冷蔵庫の前で止まってしまう人がいたら、まずは「主菜1品+具だくさん汁物+ごはんで合格」と決めてみてほしいです。
そして、食材から料理名を考える前に、味つけをひとつ選んでみる。
しょうゆ、味噌、中華、めんつゆ、バター。
このくらいのざっくりした分け方で十分です。
毎日の夕飯は、特別なごちそうでなくてもいい。
家族のために考えている時点で、もう十分頑張っていると思います。
だからこそ、夕方の自分を追い込まない決め方を持っておくことは、手抜きではなく、暮らしを続けるための大事な工夫なんだと感じています。


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